イラストレーション:越知健次
なつかしい記憶のふるさと御槇
御槇地区は、宇和島市から40分程度車を走らせたところにある山の中の集落です。山道を上がっていくと、突然、開放的な盆地が開けます。標高約250メートル。南北を1000メートル級の山々に囲まれ、近隣と隔離され独特の文化を育んできました。平地に比べ夏は涼しく、冬はに大雪に覆われます。雨が多いことも特徴です。
昭和の合併以前は御槇村としてひとつの村でした。2016年4月現在の人口は201世帯で359人。60歳以上のお年寄りが60パーセント近い過疎集落です。
御槇は米処としても知られています。集落の半分は田んぼです。朝晩の気温の寒暖差がおいしいお米をつくります。日本の原風景がくらしに息づいている珍しい地域です。 誰の頭に中にもある「なつかしい記憶」がふと蘇る美しい風景がお迎えいたします。